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年齢を重ねてくると、これまでの住まいでは生活のしづらさを感じる場面が増えるといわれています。

高齢のご家族との暮らしにおいては、安心安全な住環境を作ることも大切です。

現在、老後を考えたリフォームについて施工会社に相談が多く寄せられています。

老後を迎える年代では、どこから手をつければいいか悩んでしまうこともあるでしょう。

 

そこでこの記事では、介護・老後生活を最適にするリフォームについてご紹介します。

優先して手を付けたい場所もご紹介するので、ぜひ、参考にしてみてください。

 

玄関のリフォーム

玄関は外から帰宅したり、家から外出する場所です。そのため、出入り口について考える必要があります。

間口が広ければ、車椅子がスムーズに出入りできるようになります。

もちろん、介護目的でなく、ベビーカーや三輪車などの出入りもスムーズになるので検討しましょう。

 

玄関リフォームで気をつけておきたいのは、敷居や玄関アプローチなどの「段差」です。

つまずき転倒してしまう不安を解消するためには、できるだけ段差をなくすスロープを設けるリフォームも検討しましょう。

 

水回り設備

浴室、洗面脱衣所、キッチン、トイレといった水回り設備は転倒につながりやすいため、注意が必要です。

浴室の床は滑りにくい素材に変更、浴槽も深めよりも浅めタイプを検討し、手すりも設けましょう。

さらに、浴室と洗面脱衣所の間の段差解消や、ヒートショック対策として暖房器具を設置するなども考えましょう。

 

トイレは、立ち座りの負担を軽減するために手すりを設置したり、出入りをスムーズに行えるようにドアは引き戸にしましょう。

 

キッチンは座りながらでも調理できるスペースや高さを計算し、ガスの消し忘れを防ぐためにガスコンロからIHへリフォームも考えましょう。

 

生活動線

室内の移動の際、ちょっとした段差でもつまづきやすいことはないでしょうか。

できるだけリフォームで解消しておきます。夜間は特に足元が見えづらくなるため、間接照明を取り付けておくと安心です。

廊下には壁に手すりを設けておきます。

 

リビングのレイアウト

リビングはくつろぐための空間です。

日当たりや風通しに配慮したリフォームを意識しますが、高齢のご家族との暮らしにおいてはリビングからトイレまでの距離は短めに考えてあげると、安心できます。

また、テーブルなどの家具の配置も移動しやすいかどうか、幅も含めてレイアウトしましょう。

 

空調や採光

高齢になると室内で過ごすことが多いといわれています。

そのため、リフォームで考えたいのは快適さです。部屋の換気や採光に配慮してあげましょう。

 

建物の構造によるリフォームの考え方

一口にリフォームといっても、建物の構造によって住みやすい・暮らしやすいリフォームは異なります。

 

2階建て住宅

2階建て住宅の場合、1階に寝室を配置。さらに、寝室とトイレの位置を近くして老後生活の動線を考えたリフォームにしましょう。

2階に上がる階段は転倒防止のために、手すりや滑り止めマットを敷く配慮も必要です。

 

平屋

平屋の場合には、壁をなくして広めのLDKもおすすめです。

水回りは1箇所にまとめてシンプルな設計にするだけで、移動がラクになります。

 

2世帯住宅

それぞれのライフスタイルやプライバシーに配慮したリフォームを考えましょう。

それでも、トイレは高齢のご家族が利用しやすい位置に配置、玄関までの移動距離も短い間取りを考えてあげましょう。

 

おわりに

いかがでしたか。老後のことまで考えていない、そうした若い方にとっても取り入れやすいリフォーム内容もあります。

早かれ遅かれ訪れるライフステージに備えた準備は、早めに相談しておいて安心感に変えておきましょう。

この記事が参考になれば幸いです。